企業物価指数とは?わかりやすく簡単に

投資や経済、景気に関係する物価指数。企業物価指数について、簡単にわかりやすく説明します。

物価指数とは

物価指数とは、特定の分野で総合的な物価水準を指数(主に%)によって表すものです。

企業物価指数とは

企業物価指数とは、企業間で取引される生産に必要な材料や原材料、エネルギー、商品価格などの価格の変動を表す指数のことを言います。

企業物価指数は「国内企業物価指数」、「輸出物価指数」があります。

企業物価指数は原油価格の変動や為替レートにより影響を受けやすく、消費者物価指数に比べて指数の変動が変わりやすい特徴があります。

企業物価指数が上昇すると消費者物価指数も上がる?

企業物価指数が上昇したら、消費者物価指数がすぐに上がるというわけではありません。

原価が上がっても日本の企業はすぐに値上げしません。商品の価格が上がれば商品は売れなくなるからです。多くが他のコスト削減などの企業努力を行い価格を据え置きして様子をみます。

短期間で材料などの原価が下がらない場合は消費者物価指数に影響することになります。

 

ただし、企業が生産に必要な原材料などの価格が上昇すれば、そのコストを製品やサービスなどの価格に転嫁する必要があります。そのため、企業物価指数が上昇すると、将来的に消費者物価指数の上昇につながる可能性はあります。

また原油や為替相場のが激しく変動している場合、商品、消費者物価指数に影響する前に企業物価指数が下がる場合があります。

 

企業物価指数は毎月、日銀(日本銀行)が発表しているので誰でも確認できますのでインフレ、デフレの傾向を把握したい方はみておきましょう。

企業物価指数の公表データ一覧(日本銀行公式サイト)